覚悟の研究

先日、久留米でKIMONOプロジェクトの100カ国完成式典にお邪魔してきました♫

KIMONOプロジェクトは、東京オリンピックに向けて196の参加国をイメージした着物を全国各地の有志で製作し、開会式で、入場行進での選手団の先導をはじめとしてオモテナシの象徴とし、ひいては、着物を通じて世界が1つになるイメージをもってもらおうという世界平和のためのプロジェクトです。

要するに、2020年に向けて国中でオモテナシの機運を高めていこうという国民運動です。

で、この国民運動を始めたのが、久留米の呉服屋さん、蝶屋の高倉慶応って人で、

はっきりいって凄い人です。

おそらく、呉服屋というビジネスモデルを現状の市場環境をもとに分析を加えれば、どんな凄腕のコンサルタントでもネガティブな結論を出すでしょう。

そこに国民運動を起こすという解法は出て来ません。

コンサルティングなんていうのは所詮そんなもんです。

そもそも国民運動なんていうのは、

一企業の隆盛や、

一業界の命運ごときを天秤にかけて巻き起こせるものではありません。

なぜ、着物ではなく、KIMONOなのか。

実は今、成人式で着られている着物の9割は、インクジェット印刷の着物です。

日本の織物技術と染物技術の結晶としての着物を製作できる職人とその技法は今や絶滅の危機にあります。

そして、日本の織物技術と染物技術というのは、単に日本だけの文化ではありません。

エジプト文明、メソポタミア文明を経てのシルクロード文化の到達点としての全人類の遺産です。

着物ではなく、KIMONO なんです。

KIMONOほどその製作技法に制限のないものはありません、その包摂力はまさにシルロード文化の結節点としての日本文化の象徴といっても言い過ぎではありません。

シルロード文化の結節点としてのKIMONOを天秤にかけてこそ、国民運動としてのエネルギーを獲得し得るのです。

KIMONOプロジェクトの幸運は、高倉慶応という傑出したオピニオンリーダーによって立ち上げられたことでした。

僕は、高倉慶応という人からたくさんことを学びました。

その中で、あえて1つだけあげるなら、

リーダーシップを支えるのは徳だけど、それを突き動かすのは覚悟だということです。

地位や、お金で国民運動のリーダーシップをとることはできません。

1人の夢をみんなの夢にする、そのために必要なのは、

リーダーの覚悟です。

僕自身、一起業家として、一青年経済人として、まだまだオピニオンリーダーとして足りないところだらけです。

一つ一つ学んでいくしかないのですが、

やっぱり凄い人に出会うことでしか学ぶことができないことというのは、ある。

だから多分この記事はほとんどの人にとっては、何のことだかさっぱりかもしれません。

でも、あなたが真のリーダーを目指すなら

きっとどこかのタイミングで、

覚悟の重要性に気づくと思う。

そのときに、気づきを分かち合うために、

ダラダラと感動を書き残しました。

共に成長しましょう♫

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