経営幹部育成の話を書いたので、経営幹部育成において絶対忘れてはいけないポイントを1つ指摘します。
よく、リーダーシップをとれる人材を育てないと、
とか、
リーダーシップ研修とか、リーダーシップ人材採用法とか
世にリーダーシップ論かまびすしいのですが、
経営幹部としての人材育成という点では
リーダーシップでは物足りない
ということは、認識してほしいです。
もちろんマネージャーにとってリーダーシップは必須科目です。
でもリーダーシップ自体は、引越しのバイトリーダーするのでも、学級委員長するのでも必要なわけで、それがあったからといって経営者として求められる力としては不十分です。
経営幹部には、リーダーシップのさらにその上が求められます。
つまり、
経営者はオピニオンリーダーを目指さないといけない、ということ。
オピニオンリーダーとは、
周りの人達に目指すべき方向性を示し、チーム全体を成長と成功に導く人
のことです。〔僕の勝手な定義です。〕
みんなでゴルフ旅行いくのの幹事しますねーというのでもリーダーシップは必要ですが、オピニオンリーダーでなくてもできます。
でも震災復興チャリティゴルフ旅行を企画して周囲を巻き込んで目的達成に導くためには、オピニオンリーダーになる必要があります。
この1つのケーキを5人でわけなさいと言われたときに、
みんなに不満が出ないように綺麗に五等分するのではなく
みんなは結局甘いもの食べたいわけやから、このケーキほしがってる人さっきいたからその人に売ってあげて、そのお金で馬券買ってスイーツバイキングいこや
とみんなを導いていく力が必要です。
失敗してもいいんです、失敗のない経営も失敗のない人生もないんだから。寛容と忍耐。
振り返って成長してまた挑めばいい。
オピニオンリーダーになるためには、
問題意識を持つ力、
解決手段を導き出す力、
実行への段取り力、
周囲を巻き込む力、
失敗に真摯に向き合う精神力
が必要だと思います。
人間力といってもいい。
そして人間力を磨く方法は、ダイヤモンドと同じで適度なプレッシャーをかけること、人間と人間で磨き合うこと。
経営幹部の育成というのは単なる研修の延長ではない
というのはこういう意味なんです。
そして、育てる側に必要なマインドは、
人間は変われる、成長できる、という人間への信頼です。
人材を人物に磨き上げる、それこそまさに経営の醍醐味です。
いい社員を雇っても長続きしない、とお悩みの経営者はここを意識すると会社が変わるかもしれませんよ。
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