諸行無常のビジネスモデル

諸行無常ときくと、物悲しくなるかもしれませんが、

あらゆる物事は永遠に同じ形であり続けることはなく、形あるものはいつか滅びるというのは、残念ながら宇宙の真理だと思っています。

このことはビジネスモデルについても全く同じことがいえます。

永遠にうまくいくビジネスモデルはありません。

商いは『飽きない』だといいますが、裏を返せばどこかで飽きられるのが商いです。

たとえば、グラハム・ベルが電話を発明したとき、ベルはこの発明を当時通信最大手の会社だったウエスタンユニオンに売却しようとしましたが、あっさり断られました。

ウエスタンユニオンは当時全米の電信網を支配していましたが、電話が電信の代わりになるとは想像もできませんでした。

(ちなみに全然関係ないですが、この電信について、英国と米国をつなぐ海底ケーブル敷設の奮闘記はウィキペディア上ですら感動的です。映画にしたらいいのに。全ての大陸が海底ケーブルでつながってるってよく考えればスペクタクルですよね。〕

もちろん、その後、通信の支配権はウエスタンユニオンからベルのつくったAT&Tにうつりました。
(ベルが電話を発明して特許をとったのは1876年、そして1909年にAT&Tがウエスタンユニオンを買収(!!〕しています。〕

それから100年して、インターネット時代に対応できずAT&Tは破綻します。
(今も名前は一応残っていますが実態は地方子会社に吸収されました。〕

諸行無常ですね。

IBMにしてもフォードにしてもコダックにしても、一時代を築いたビジネスモデルといえども技術の変遷、トレンドの変遷などなど、一括りにいえば時代が変わってしまうことで綻びがでてきます。

でもウラを返せば、このことはベンチャーにとっては、常にチャンスはどこかにあるということでもあります。

時代が動き続けるものである以上、現状が固定されることはなく、挑戦者には常にリングが与え続けられるのが資本主義です。

いま上手くいってるビジネスモデルもずっと上手くいくわけではない、

というビジネスモデルの諸行無常についての見識があれば事業構築する際も、新規事業の立ち上げの際も多角的な分析ができるようになります。

参考にしてください♫

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