コンサル業務における僕のクライアントは二極化していていて、
経営は得意だと思って頑張ってきたけど、気がついたら行き詰まってきたから、ちょっとここらで第三者のアドバイスも聞きたい
というパターンと
売りたい物や技術、やりたいサービスはあるけど、経営をしたいというわけじゃなくて、でもまぁ経営しないといけないんだけど、やっぱり自信がないので伴走してほしい
というパターン。
後者のパターンの場合、
自分1人でやってるときは何とかなってるんだけど、
事業が少し大きくなって、従業員雇って、いよいよ経営者っぽくなってきた
という段階で悩みが出てきます。
会社って何なんだろう、という悩みです。
もちろん、ふと会社って何なんだろうと悩みだすわけじゃなく、
様々な経営判断(サービスの質をどのレベルに設定するか、従業員の待遇をどうするか、経営者自身の報酬をどう設定するか、などなど)に迫られるたびに、
どこに軸足を置いて判断したらいいのかわからず、
会社って何だろうという悩みに突き当たります。
経営者はみんな、自分の会社をいい会社にしたいと思っています。
では、いい会社って何でしょうか。誰にとっていい会社でしょうか。
世の中にとっていい会社でしょうか。
(従業員や自身の報酬を切り下げて、かつハードに働けば、品質のよく安い商品やサービスを世の中に提供できて、世の中にとって非常にいい会社となります。)
株主(中小企業においては、経営者自身が株主)にとっていい会社でしょうか。
(従業員を安くハードに働かせ、素晴らしい品質の商品・サービスをそれなりの価格で売れば、株主である経営者は多くの報酬をとることが出来きます。)
世の中にとっていい会社が、従業員にとっていい会社とは限りません。
株主=経営者にとっていい会社が世の中にとっていい会社とは限りません。
ここが難しいところなのです。
僕は、誤解を恐れずに、
いい会社とは、
従業員にとっていい会社
だと断言したいと思っています。
従業員にとっていい会社であるためには、
従業員の待遇を良くするためにしっかりと売り上げを上げなければいけません。
そのためには、高い品質のサービスを長期的視野で世の中に提供できないといけない。
従業員にとっていい会社であるためには、従業員が日々成長できるように、常に新しいことに取り組み続ける組織でないといけない。そのことは、長期的にみて、高い品質のサービスを市場に提供し続けることにつながります。
そして、従業員の待遇が良く、成長し続ける会社は、必ず大きく成長して、株主=経営者に利益を残します。
あれもこれも考える必要はない。
とにかく従業員にとってどうすれば良い会社になるのかを考えましょうと断言しています。
もちろん従業員にとっていい会社であるとは、従業員が甘やかされる会社という意味ではありません。
会社には、companyという英語と、corporationという英語があります。
語源を辿れば、
companyは、ラテン語で、
パンを共に分かち合う仲間
という意味から来ています。
corporationは、一体の集団を意味しています。
昭和的だと言われようとも、
僕は、GOOD companyを作りたいし、GOOD companyを作ろうとする人たちを応援し続けていきます。
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