人材不足の処方箋

先日のフォーラムで、

ビジネスパートナーの選び方の話題になったときに、

とにかくポジティブな人と仕事するのがいい

ということで盛り上がりました。

これは結構真理で、

松下幸之助は、

どんなに優秀な人間でも、面接の最後に、

君は運が良いか、と聞き、

運が悪い、と答えた人間は

絶対採用しなかった、というのはあまりにも有名な話です。

人が足りなくて困っている、という状態がいつまで続くのかはわかりませんが、

それだけ景気がいいということで喜ばしいことである反面、人手不足というのは経営者にとっては深刻な悩みです。

小手先の求人媒体選びや就職説明会のやり方を変えるのも大事ですが、

もっと大切なことは、

やり方よりも、あり方、ということに経営者が気づくことです。

理念の共有が大事という人もいますが、

中小企業の掲げる理念なんていうのはどんどん変わっていっていいし、

カチッとはまるまでは試行錯誤の連続なので、理念理念と焦る必要はありません。

中小企業で大事なことは、

「仕事に人をつけるのではなく、人に仕事をつけるのだ」

という姿勢です。

中小企業に来る人材で、もう成長の余地のない人材などいません。

来てくれる人材をどう成長してもらうのか、

人の成長が、企業の成長そのものなんです。

イオングループの事実上の創業者、小嶋千鶴子の評伝にはこんなことが書いてあります。

少し長めですけどそのまま引用します。

「働く人が変わっていくことにより、店が変わり、お客様までが変わる。
つまり一人ひとりが自分自身を変えることで、組織が変わり、会社が変わる。自分達の会社を今後どうしていくかということは、自分自身をどうしていくかということと全く同一のことである。」

経営者にこの意識があれば、人材不足は自ずから解消すると思います。

ビズリーチもリクナビも、その後の話。

 

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