歴史歴史ってくどいぜ

今や世界のマーケットのほとんどを飲み込む勢いのGoogleとAppleとFacebookとAmazonの頭文字をとって、GA F Aと呼ぶそうです。ガーファ。

この本はニューヨーク大学の著名な教授による、ガーファの強さの秘密について、わかりやすい分析です。

アップルの強さの秘訣は実は実店舗であるアップルストアにあるんだ、とか新たな視点をいくつももらえました。

特に面白かったのは、

これだけの猛威を振るうガーファについてですが、極めて冷静に、

この支配的状況が永遠に続くわけではない、という視点で次の時代を見据えていたことです。

IBMやhpがすごかったとき、マイクロソフトがWindows Phoneでコケるまで、

当時の世の中の空気がどうだったかというのは、そのときプレーヤーとして戦っていなかった世代にはどうしても想像しにくい。

そこをどう補ってより俯瞰的な目線で全体をみれるのかというのが大きな戦略を立てる上で重要になってきます。

僕たちはこれからなにが起きるのかを予測することはできないけれど、大抵の場合、うしろを振り返って何万年も続いてきた道が突然大きく方向性を変えるということはないものだから。

最近ようやく近現代史について立体的な理解というのが進んで来ました。

というよりも立体的な理解とはどういうものなのかというのが何となく掴めてきました。

歴史の勉強というと、最初は年表的なものを覚えて、そのあと、それぞれの出来事同士のつながりを学んで、というイメージだと思いますが、

そここらさらに、当時他の国ではどんなことが起こっていたのか、
当時の人々の暮らしはどんなものだったのか、
この英雄はどんな生い立ちの中ででてきたのか、

など、横串、斜め串の理解が進むと平面的だった歴史がぐっと立体的になってきます。

最近でいうと、ジャレド・ダイアモンドの一連の作品なんかは、病原菌や細菌の拡散と銃の拡散の視点を合わせて世界史を捉えたりして、理系と文系の区別がいかにナンセンスかを示しながら、歴史の立体的理解を促しています。

とはいえ、人類の初めからそんなことしてたら終わらないので、自分の生きてきた時代から、少しずつ遡っていくのがいいと思います。

それも行ったり来たりしながら。

僕は30代前半のうちに現在から明治維新までの歴史の立体的理解をしたいなと思っています。
最近は満州のことを勉強しています。
満州の興亡の歴史は昭和史にダイレクトに繋がっていてめちゃくちゃ面白いです。

 

歴史というととっつきにくい人も多いと思いますが、小説や漫画からでいいので、少しずつ学んでいくと、世界の見え方がガラッと変わりますよ。

満州のでいうと、浅田次郎からで十分だし、今は経営者の伝記とかでも漫画版もたくさん出てます。

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色々批判はあるのでしょうが、漫画や小説のパワーというのはすごいので、これを活用しない手はないと思います。

 

 

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