積ん読上等

忘年会が毎日毎日続いてますが、皆さま体調いかがでしょうか。

僕は忘年会で久しぶりに会える人も結構いて、刺激をもらっています。

なかなか会えない人から、blog読んでるよと言ってもらえることもあって、

そういうときが書き手にとって1番の喜びなんだなと感じます。

このブログは本の紹介メインなので

あれだけの本をどうやって読んでるの、速読してるの、と質問されることがあります。

実は、僕の読書術は、極めてシンプルで、

とにかく隙間時間に本を読む

ということに尽きます。

司法試験時代の癖で、お風呂でも駅のホームでも、タクシーの中でも本を読む癖がついています。

このテーマは2時間セミナーできるほど話したいことあるのですが、コンパクトに。

特別な速読術は使っていませんが、僕なりの多読術があります。

1つ目のコツは同じ本ばっかり読まないことです。
小説、ビジネス書、伝記、法律書って4つぐらいのストックの中からそのときのテンションで読み進めれるものから読んでいきます。

ちょっと今日は疲れてるからお風呂では小説読もうかなとか、

電車混んでるからKindleでビジネス書読もうかなとか、

ミクロ経済ばっかり飽きてきたから人材育成の本読もうかな、とか

どんどん入れ替えていって何の問題もありません。
逆に、いくつかの議論が頭の中で出会う方が、新たな発想が生まれやすかったりします。
これはセレンディピティというのですが、また今度書きます。

 

もう一つのコツは、ある分野の理解を深めようと思ったらまずとにかく読みやすい本から入ることです。
例えば全く予備知識なく日経新聞与えられたら何のことかわからん記事って山ほどあるのですが、
毎日ニュースみてたりして予備知識があるとさほどではありません。
みなさんも、自分が詳しい分野の本なら専門書でも比較的すいすい読めるのではないでしょうか。
なので、いきなり欲張って、

決定版とか、全書とかに手を出さず、

ポイントだけ抑えつつ、全体をよく見渡せる本をチョイスして、そこから入っていくのが大事です。
裏技としては、どうしてもこの人の言いたいこと理解したいけど、訳文が悪いとか、文章が下手でわからんとかの場合には講演録とかを探してみてください。意外にすっと入ってきたりしますよ。

例えば、ベネディクトアンダーソンの名著で社会学の新古典「想像の共同体」。

まぁ読みにくい本です。

そこで、講演録を探してみます。

 

これはベネディクトアンダーソンが日本に来たときの講演録ですが、これを読んで、彼の主張のアウトラインを理解しておくと入っていきやすさが全然違います。

読書に関しては広き門を探してください。

では、そういった本はどう選ぶのか。どうやって探すのか。

無限に時間があった気がする学生時代と違って、

我々はもはや死ぬまでに何冊本が読めて、何食ご飯が食べられるか、というカウントダウンの意識が必要です。

2日で1冊読んでも年間180冊、30年で5400冊しか読めないんです。
(ちなみにロースクール時代に昼寝してた京大の図書館の蔵書数を今調べたら約680万冊あるらしい!)

そうなると本の選び方というのはめちゃくちゃ重要になってきます。
(同じ理屈で、誰と飯食うか、誰と遊びに行くか、どこのゴルフ場いくか、も非常に大事。一期一会。)

そこで僕は巨人の肩に乗る作戦を採用しています。

つまり、とにかく偉大な先人達のオススメの本を読むんです。

とりあえずならNewsPicksでしょう。(NewsPicksのアプリは超オススメですよー。)

もっと骨太の選書に触れたくなったら、こちら。

ついでに、これ自体読み物として面白い読書本もご紹介。

本棚を覗くことはその人の頭の中を覗くことだと言いますが、第一線で活躍する人達の、読書歴を知ることは、読書のモチベーションにもなるし、選書の参考にもなるし、一挙両得です。

でも、誰かが勧めてるからといってしんどくても頑張って読むとかはオススメしません。
本との出会いも人と同じで縁やタイミングがあります。

今はすっと入っていけない本でも半年後に読めばどんどん読めるということもよくあります。
積ん読上等です。100ページ読んで無理ならそっと閉じておいてください。

年末年始はどこいっても混んでるので、家でじっくり読書タイムという方も多いと思うので参考にしてみてください。

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