組織内での意思決定にどう影響を与えるか、という話の続きですが、
僕がいつも意識することの1つに
「段取りは結論を支配する」
という言葉があります。
〔出典不明です、すみません。〕
例えば、
もしあなたが、人事部長だとして、
社長から
社員のモチベーションをあげる策を練ってくれ
と頼まれたとします。
もし、この提案の〆切が1週間後なら
せいぜい財務部と調整して次のボーナスを弾むぐらいの案しか出せないでしょう。
逆に1年かけて制度改革に取り組め
と言われたら
全ての福利厚生制度や、勤務体制、人事評価など、あらゆる分野の諸制度をトータルパッケージで改革する案を練り上げ、
関係各部署と調整した上で、社長の裁可を受けなければなりません。
モチベーションアッププロジェクトチームを組織するとしします。
そのメンバーに誰をいれて誰をいれないのか、
どれぐらいの頻度で会議をするのか、
どういう方式で会議を進めていくのか
段取りに関するそれらの事項を決めるだけで、ほぼプロジェクトの方向性は決まるといっても過言ではないでしょう。
つまり、どんな成果を残せるかは、
段取りを支配できるかにかかっています。
いわゆる、専務や、事務局長、幹事長、政府でいうと官房長官がその役職名には似つかわしくないほど権力をもてるのは、まさにこのロジスティックを支配してるからなのです。
よくいろんな会議で、改革派といわれる人たちが、体制派から
「あなたの言ってることはもっともだけど、あと20分の会議でそのことを議論するのは難しいから、また別の機会にしましょう。」
という魔法の呪文で、結論を支配されるところを目にすると思います。
そのロジスティックの中のロジカルとしては正しいので、ほぼ反論不能です。
改革派が本気で成果を出したいなら、まずロジスティックを支配しなければいけないのです。
その意味では郵政民営化の改革のときに、小泉竹中コンビが、経済財政諮問会議を牛耳ることで段取りを支配して、官僚の逃げ切り勝ちロジックを許さなかったのは、内容の是非はともかく、組織内意思決定の文脈では見事な成功例といえるでしょう。
どんなに良い案を出しても自分の案が実現されないと嘆いてる人は、
まずは自分がその意思決定の段取りを支配できるポジションを確保できているかを意識してみてください♬
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