アジア的連帯について思うこと

鹿児島に3泊してJCIのアジア・太平洋地域会議のお手伝いに行って参りました。

去年はこの時期に、アジア最貧困といわれるネパールに行かせていただいて、

今年はアジア・太平洋地域会議に参加ということで、

最近、アジアと日本の関わりということについて考える機会が増えてきました。

とはいえ、考えるといってもゼロからというわけではないので、先人達の考えてきたことをまず追いかけることから始めるのが定石ということで、何冊か読みました。

別にみんな興味ないと思いますが、一応、日本とアジアの近代史とその思想的変遷については、この中島岳志のアジア主義がめちゃくちゃわかりやすく勉強になりました。

600ページあってしんどかったけど。

あとは基本中の基本の岡倉天心ね。

で、色々勉強しといてなんですが、

結局のところ、アジア的連帯というのは

僕たちは同時代に、アジアという同じ釜の飯を食っている仲間なんだ、

という仲間意識をどこまで共有できるかということに尽きると思う。

国際連合設立に尽力したウィリアム・フルブライトは、

フルブライト奨学生プログラムという今も続くアメリカへの留学プログラムを創設する際に、

『あなたは、自分の友人が住む街に爆弾を落とそうと思うだろうか。人と人との交流こそ最高の安全保障プログラムだ。』

と正しく指摘しました。

アジア的連帯

〔あるいは広がりつつる日本国内の地域格差、階層格差についても全く同じことがいえるだろうけれども〕

は机上の観念論ではなくて、

もっと肌感覚としての、絆づくりから広げていかないといけない。

カタコトの英語で、

久しぶりに再開したネパールから来た友人達に、

来年は韓国とネパールと日本の三ヶ国交流プログラムできたらいいねって熱弁しながら

そんなことを考えていた鹿児島旅でした。

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