このブログでは、僕の経験や勉強してきたことを踏まえて、これからの時代を
生き抜くためのマーケティングやマネジメントについて考えていきたいのですが
その前に、はっきりさせておかなければいけないことがあります。
それは、
「僕たちはビジネスで成功するために生きているわけではない」、
ということ。
僕たちは、悔いのない人生を送りたいのであって、ビジネスでの成功はあくまでも
その手段です。
経営者として生きて行くと、様々な場面で、決断を迫られます。
その決断の中には、
今後のビジネスとしては、こっちをチョイスした方がいいのかもしれないけれど
それは果たして、一人の人間の判断としてどうなんだろう
という場面があります。
もちろん、そういう場合のほとんどは、人間として間違った判断は結局ビジネスとしても間違っています。
とはいえ、長いビジネス人生の中でも、究極的に一個人の判断とビジネス上の判断が
衝突する場面が出てくるかもしれません。
ハーバードのビジネススクールでは、一番最初に、あなたがもしナチス政権下のドイツの企業家で、政府からユダヤ人迫害の協力を迫られ、断れば営業を止められるとしたらどうするか、というケーススタディを行うそうです。
こんなシーンは実際はなかなかないでしょうが、たとえば仕事と家族の両立とかいった問題なら、毎日のように向き合わされますよね。
そんなとき、何を優先させるか、それはマーケティング戦略なんかより
ずっとずっと大事な問題です。
「人が動く」と書いて、「働く」という漢字はできています。
僕はどこまでも、人として働きたいと思います。