さて、今日は、マーケティング戦略を立てる上で、最も肝となる話をします。
あなたの強みと向き合いなさい、という話です。
この話をセミナーなんかですると、
「強みと向き合う前に弱みと向き合わなくていいんですか?」という質問を
よくされます。
でも、いいんです。弱みなんてどうでもいいんです。
世の中には、自分の弱みを消そうとしていった結果、せっかくのストロングポイントが
消えてしまい、何の味気もない、どこにでもある商品・サービスになってしまった事業
が山ほどあります。
こうなってしまうことが一番怖い。
ビジネスは受験とは違います。
合格点を超えたからって、顧客はあなたの商品を買いません。
その顧客にとってあなたの商品が一番だから買うのです。
他の顧客にとって何点でもいいんです。
たとえば激辛チップス、
これはある人にとっては最高のお菓子かもしれませんが、
嫌いな人にとっては最低のお菓子でしょう。
それでもこれは、誰からも嫌われない中辛チップスよりも売れるでしょう。
中辛チップスにはライバルがいすぎるからです。
中辛チップスがライバルを倒すには、もう一つの付加価値がいるでしょう。
例えば塩分ゼロチップス(仮)とか。
まあ実際にやるのは簡単ではないんですが
要するに、弱みはどうでもいいので、あなたの強みで勝負しなさい、という話です。
では強みとは何か。
強みっていうのは、
・低価格
・商品の質
・顧客との密着度(顧客との距離の近さという意味。)
の3つしかない、と喝破したのは、今回紹介する佐藤義則氏です。
(彼の本はどれも面白いのでお勧めです。)
あなたの事業の強みはなんでしょうか。
たとえば、個人でやってるクリーニング店、
なかなか価格で大手とは勝負できないかもしれない。
でも、染みとりのクオリティーでは勝てるかもしれない。
それも無理でも、密着度では勝てるはず。
(アイロンの綺麗な掛け方教室やればいいのに。)
徹底的に自分の強みで勝負する。
中小企業が生き残る道はこれに尽きますが、逆にこれがきっちりできれば、
大手とも互角以上に闘えます。
たとえば、僕のような若手のコンサルタントが、
若いということで信用されにくい、という弱みを消そうとしたら、ありもしない実績をでっちあげて虚像をしめさなきゃいけない。
そんなことをしてもメッキはすぐにはがれます。
でも、強みを伸ばす、という視点でいけば、
僕の強みは、弁護士資格があり、法律面でのアドバイスも的確に行えるところなので、
ここで勝負しています。
おかげさまで、新規事業の立ち上げなどで、法律面でのサポートも必要なクライアントからのお仕事をいただけることが多いのです。
あなたの強みはなんですか?